日本惜敗!ワールドカップと飲食店

日本惜敗!ワールドカップと飲食店

ワールドカップ2018 ロシア大会とアイリッシュパブ

前評判とは裏腹に、盛り上がっております、ワールドカップ2018。

スポーツバーの経営者としては痛いほどサッカーに興味がない私ですら見ています。

実際、4月にスタッフから「オハラは6月からのワールドカップに向けてキャンペーンとかやらないんですか?」と聞かれて「え?!今年ワールドカップなの??」と気付いたくらい・・・。

今回の大会で3回目のワールドカップを迎える当店。慌てて放映告知ポスターを作りました。

飲食店でのスポーツ放映と用語の法律の絡み

一昔前、大手のチェーン飲食店で働いていたときに、「スポーツをテレビで放映する際は、集客を目的にし、不特定多数の人が見るのは違法」「ワールドカップやオリンピックといった用語を使うのは違法」と教わっていました。

そのため、先に乗せたグループリーグの対戦表のどこにもワールドカップの文字は使っていません。加えて、放映っていう言葉も使ってません。

でも実際のところはどうなんでしょう?

巷にはパブリックビューイングや「ワールドカップ、全試合放映!」という言葉があふれかえっている・・・。

時代が変わったから法律も変わってるかも?なにせ私が働き始めてその教えを受けたのはフランス大会。20年前の教えを個人の小規模店舗でも守っていこうとしていたが。

知らべてみました。

まずは用語から

❝結論から申し上げると「FIFAワールドカップ」「ワールドカップ」を
商品紹介記事で使用した場合、商標法・不正競争防止法のどちらか
又は、両方の点で権利者から指摘を受ける可能性があります
厳密には、サッカーワールドカップについて、FIFAが
いかなる商標をいかなる指定商品について取得しているかを把握した判断が必要ですが、
確認できる範囲でもFIFAは日本国内で「FIFA WORLD CUP」「WORLD CUP」「W杯」等
少なくとも100件以上を商標登録しており、
また、指定商品(どの商品をその商標権の対象とするか)についても幅広く押さえています。
このため「FIFAワールドカップ」「ワールドカップ」の使用は
商標法に抵触しているとして指摘される可能性があり、控えていただくのが無難です。
仮に商標法上問題とならない場合でも、不正競争防止法違反として指摘を受ける可能性があることから、
いずれにしても、使用は控えるべきでしょう。❞

というわけで、来年のブラジルでのワールドカップ開催を控え、商売での「ワールドカップ」関連の文字、デザイン等々の使用には十分にご注意を。どうしても使用したい、サッカーワールドカップ人気にあやかりたい方は、言葉そのものは使わず、ちょっと捻りましょう。これは大丈夫か?と疑問に思われた方は、「特許庁電子図書館」でちらっと調べてみてくださいWink

❝アンブッシュマーケティングとは、権利を保有しない企業や個人が権利者の許可を得ずにその権利を利用することで、「便乗広告」のことを指します。

五輪が近づくと、メディアもネットも一色に染まります。ついつい販促イベントなどで「便乗」したくなるものですが、そこには肖像権や知的財産権が絡みます。❞

❝わずかなトラブルも避けたいなら便乗はNG

しかし、個人の応援魂まで規制はできない❞

つまり、やっぱりワールドカップやオリンピックという用語はスポンサーに悪いから集客目的での使用は控えたほうがいいということですね。

合ってました。

そして放映そのものは??

めっちゃわかりやすいサイト見つけました。

https://canaeru.usen.com/diy/p329/

❝家庭用テレビならばセーフ!スクリーンを使ったらアウト!

飲食店においては、「通常の家庭用受信装置」つまり、家庭用テレビを使用するのであれば問題ない、ということは先述の通りですが、一体どこまでが「家庭用テレビ」とみなされるのか、ということが問題となります。
目安として、55インチ以下ならOK。
55インチ以上や、通常家庭では使用されない大型スクリーン、オーロラビジョンのようなもになると著作権法上でアウトになると言われています。
飲食店によっては、パーティなどのために使う大型スクリーンを備えた店も多く見受けられます。
スクリーンに映像を投映する場合には許可が必要です。❞

そうなのか!!そうだったのか!!

42インチのオハラのテレビなら堂々と流してよかったのか!あ~良かった、笑

 

日本惜敗!夢と感動(ついでに認知度アップ)をありがとう

昨日の日本対ベルギー戦は惜しかった~!!

リアルタイムで見ていたのだけど、後半2点決めたときは「え?!もしかしたら勝つのかも????」と期待も膨らみ大興奮でした。多分起きてみている人たちはほぼ全員がそう思っていたでしょう。

本当に試合の終了間際に逆転を許してしまいましたが、日本代表はあれやこれや言われながら、本当によく頑張って日本国民に夢と感動を届けてくれました。

この瞬間、喜び、涙を大勢の人たちとシェアするための「スポーツバー」なんだなあ、としみじみ感じました。

肝心のバーテンダーは自宅でご飯を食べながら、試合を居眠りしつつ観戦。

なぜ、ここにいる・・・?

それは、平日深夜のスポーツバーは採算が立たないのとそもそもお客様が来るかわからないから。

ここが難しいところです。スタッフが身を粉にして深夜働いていても、お客様が来なかったり、来ても自分の給料の取り分すら稼げないんじゃ結局商売としては成り立たないのが現実。

ここは臨機応変にシフト対応してくれるスタッフ達のおかげで助かっています。

オハラの立ち位置。スポーツバーなのか?

というか、シェイマスオハラはアイリッシュパブであってスポーツバーではないのですが、名物イタリア人バーデンダーが大のスポーツ好きゆえ、あらゆるジャンルのスポーツを流しています。

なんでサッカー大好きの彼がワールドカップについて何も触れてこなかったか。

イタリアもアイルランドも出てないから。

分かりやすいですね。

オハラのテレビはお客様の集客用ではなく、あくまでバーテンダーのスポーツ観戦欲を満たすのが大きな目的なのでした。

そういう意味では

❝わずかなトラブルも避けたいなら便乗はNG

しかし、個人の応援魂まで規制はできない❞

にのっとってますね。

「来週の日曜日、MOTO GPやるけど一緒に見ようよ」と、もはや友達になっているお客様に声をかけて一緒に観戦するのはありなのでしょう。

つまり、オハラはアイリッシュパブで、スタッフがスポーツを友達と楽しむバー。

という立ち位置とします。